2019年3月17日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第3章「災難」その10

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」ゆるゆると更新中です。ヒロインの家族には、ちょっとした秘密がありそうで……

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、集落の住人から集落の真実を聞く……

第3章「災難」その10

たかす先生が用意してくれたお菓子をつまみながらさんかさんと語らう。
さんか「俺がここで何をしてきたかを少し明かすよ。まつら君も言っていたが、他言無用だ」
結「ごくり……」
ぶぅっ!
結「ごめんなさい!私、オナラがよく出るので……」
さんか「ははは。おかげで緊張がほぐれた。」

さんかさんが話を続ける。
さんか「10年位前に『カルトの追求者がカルトに飲まれた-消えた弁護士』と言う事件が起きたのを覚えているかい?」
結「ええと……ああ!」
「消えた弁護士」!記憶のかなたにあったが、今思い出した。
私のパパは売れないフリーのジャーナリスト-もちろんそれでは食べていけないので、副業であるはずの農業関係の仕事が本業と化していた-で、週刊誌を相手に面白くない記事を書いていた。
その一環で時事ニュースをネタにした告発本を書いていた。その1つが、さんかさんの話にある「消えた弁護士」だ。その「消えた弁護士」が大量に積まれていたのをかすかに覚えている。
当時の私はとにかく農業の勉強が楽しかったので、見向きもしなかったが……
さんか「俺は当時仕事でオウム残党の追跡をしていた。その頃のオウム残党は複数の団体に分かれていって、俺はオウムを追い続けるのに興味を失いかけていた。そんな時、『オウムから逃げ出せた人の受け皿になる』と俺に話を持ちかけてきたのが君のおやじさんさ……」
結「そうだったんですか……」
さんか「事実、オウムから逃げ出せた人は誰一人ここにつれて来れなかった。公権力に監視されているからね。その代わり、俺は以前から行われていたように、現代社会からドロップアウトした人をつれて連れて来ている……のりえのような、ね」

さんかさんは、自分がここに連れてきた人を一人一人紹介する。
まず、のりえちゃん。彼女は露出狂で、たびたび警察にお世話になっていた。「六尺ふんどしを常用するという条件付で、お前をパラダイスに連れて行ってやる」と説得し、ここに連れてきたという。
次に、ゆんなちゃん。彼女はもともとレオタードやキャットスーツで出歩く趣味があり、一方で彼女の趣味を快く思わない人物から命にかかわる嫌がらせを受けていた。そんな彼女に「シェルター」として紹介したのがここである。なお、彼女はのりえちゃんと以前から面識があり、人見知りが激しい彼女が唯一友人としていたのがのりえちゃんであるという。
次に、「お母さん」を筆頭とする三人の覆面の女性。彼女たちは親子で、赤い覆面の女性が長女でピンク色の覆面の女性が次女だそうだ。彼女たちはDVを繰り返す夫から逃げてきてここへ来たという。なお、DV夫がまかり間違ってここへたどり着いたときのために覆面を常用し、人前で口をきかない様にしているらしい。
さらに何人か名前を挙げられたが、私が面識がないということで紹介は割愛された。
なお、まつらさんはさんかさんがここに連れてきた一人だが、本人が告白しているだろうと言うことで割愛された。
さんか「俺は今話したように、現代社会からドロップアウトした人をこの集落にこっそり連れてきている。法律上は略取・誘拐と言う犯罪行為さ。でも、そうしなければ彼ら、彼女らは幸せになれねえ……」
結「……」
さんか「……誰か来たようだ。今話したことはくれぐれも他言無用で」

たかす「内緒話は仕舞いでよろしいか?」
さんか「内緒話どころか、ずっと彼女を口説いていましたよ」
結「え、ええ……私とさんかさんは親子ぐらいの年の差がありそうなのに……困っています」
とりあえずさんかさんに合わせて大嘘をつく。
たかす「そんなことより、昼飯じゃぞ」
実は、この集落では「時刻」と言う概念がない。日の出で起きて日の入りで寝る。夏は朝が早くなり冬は朝が遅くなる。夜はその逆。太陽が一番高く昇ると昼ごはんを食べる……

昼ごはんをいただきながらさんかさん、たかす先生、そして私で世間話をする。
ハルさんは「本人」の希望で犬食いで昼ごはんを食べる。
たかす「ところで、さんかはのりえをまだ娶らんのか?」
結「……そういう仲なんですか?」
さんか「いや……その……のりえはゆんなの相手をしているのが楽しいだろうし、俺は『お母さん』の相手をしなきゃならない。のりえと過ごす時間を作るなんて、とてもとても……」
たかす「ほうかいほうかい。のりえは年がら年中尻出してるので別の男に襲われても知らんぞ。それとも……この糞娘を娶るか?」
結「糞……」
ぶちっ!
結「糞……」
たかす「……悪いな、野暮用ができたようじゃ」

たかす先生とハルさんがついたてを用意して、私はその向こう側にごろんと横になった。
結「さんかさん!のぞかないで下さいね!」
さんか「ははは。食事の最中にう●こだなんて、行儀が悪いなあ」
結「私だって、食事の最中は肛門を締めます!」
たかす「糞娘!大声を出すな!おむつを開けるぞ!」
結「……はい」
たかす「糞が出そうになった時に肛門を締められればあがりじゃがのう……ほほう」
「ほほう」とはどういうことだろう?先ほどの「ぶちっ!」と言う音と共に「何か」が肛門から出た感じがしたので不安で仕方がない……

2019年3月10日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第3章「災難」その9

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」ゆるゆると更新中です。ヒロインが暮らすことになった集落、どうやら裏がありそうで……

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、集落の住人とのんびり語らう……

第3章「災難」その9

まつらさんが話を続ける。
まつら「これは、さんかさんの受け売りなんですが、ここに来ている人は、現代社会からドロップアウトした人なんですよ」
結「現代社会からドロップアウトした人?」
まつら「先ほど話したように、ここで過去の話をするのは本来禁忌なんで、住人の皆さんがそれぞれ話すことはないですが……」
まつらさんが自分の過去を告白する。まつらさんはもともとオカマで、日本国内での安価な性転換手術の実施を目指す一方、自らも性転換手術を受けようとしていたという。そんなさなか、性転換手術についていい情報があるという怪しい人物に出会い、ここに流れ着いたという……
まつら「ほかの人の過去の話も、二人きりになれば聞けると思いますが、あまり期待しないで下さいね。それから、この話は他言無用です」
結「……わかりました」
まつら「応接の間に戻りましょう!あまり長いとてるり様がうるさいので!」

まつらさんとの「内緒話」を終えて「応接間」に戻ると、客が入れ替わっていた。ななかさんたち人生の大先輩方が帰り、のりえちゃん、さんかさんが訪れていた。のりえちゃんは……相変わらずお尻を出している。
のりえ「結ちゃあん!おなかの具合はどう?一刻も早く六尺ふんどし締めて、お尻出して歩こう!」
さんか「のりえは気が早いなあ。あまりせかすと、また六尺を汚すぞ」
結「ところで……ゆんなちゃんがいないような気が……」
さんか「ああ、ゆんなは一人になりたいらしくて畑で草取りをしている」
たかす「違う!ゆんなはわしを嫌うておるだけじゃ!『お前の人見知りを治しちゃる!』言うたら……」
てるり「婆様!ゆんなちゃんにはゆんなちゃんの事情があって!」
まつら「ふふふふ……」

「応接間」でのりえちゃんたちと他愛のない会話が続く。
のりえちゃんはお尻を出して歩く気持ちよさを、てるりちゃんはお化粧の大切さを延々と説く。
そんなこんなで昼ご飯の時間まで過ごす。

てるり「ゆんなちゃん?」
庭のはるか向こうでほっかむりをする女性が手を振っている。
結「あれ……ゆんなちゃん?」
まつら「結さんはご存じないかもしれませんが、ゆんなさんはたいてい何らかの被り物を被っていますよ。……では、われわれは失礼しましょう」
てるり「もうお昼?時の経つのが早いなー」
のりえ「そうそう。おなかすいたわねー。結ちゃん、一刻も早く六尺ふんどし締めて、お尻出して歩こう!」
さんか「まああせるなあせるな……俺は彼女と話がしたいので少しここに残る」
てるり「じゃあ私たちは行きましょう。ゆんなちゃんを待たせると私たちに被害が出るわ!」

「応接間」でたかす先生、さんかさんと私と3人だけになる。
ハルさんはグーグーとお昼寝している。
たかす「二人きりで話がしたいということじゃが……わしは席をはずしたほうがいいかのう?」
さんか「そうですね……お任せします」
たかす「そうじゃ、野暮用を思い出した。席をはずすぞ」
と言うわけで、「応接間」でさんかさんと私の二人だけになる。

結「ええと……」
さんか「結ちゃんは、まつら君から話を聞いているかなあ」
まつらさんが「他言無用」といっているのを思い出してこう返す。
結「え?まあ……それなりに……」
さんか「俺の名前を出していたなら、隠すことはないよ。遅かれ早かれ、君にはここの真実を話すべきなので……」
結「どう……いうことですか?」
さんか「ここに来ている人は、現代社会からドロップアウトした人だという件さ……」
結「ええっ!?」

一方、たかす先生は離れである人物の相手をしていた……
たかす「おお生きとる生きとる。恥を忍んで自殺したかと思うていたがのう」
いさく「俺はこの集落を表に出せるようにするまでは死ねませんよ!」
たかす「おお、ほうかい。わしはまだ日本にはこういう後ろめたい場所が必要じゃと思うがのう」
いさく「だからといって、現代社会からドロップアウトした人をさらってくるのはもう限界でしょう!特にあの女……軽々しくて気に入らない!いくら血がつながっているとはいえ……、毒を盛って殺せばよかったんですよ……」
たかす「ああ、ほうかい。殺人未遂で次の、次の大安までここに入っているかのう」
いさく「う……撤回します……」

2019年3月3日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第3章「災難」その8

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」この更新でこのブログの100記事目になるんですねえ。dfp偏差値とかも再開したいですが……

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、集落の住人とのさらなる出会いを迎える……

第3章「災難」その8

たかす先生、ななかさんたちの他愛もない会話が続き、私はイノシシの料理を堪能する。
たかす「そういえば、宴の前に髪の毛の最後の一本が抜けましたぞい」
ななか「おっ!これはこれで何かお祝いをせねば」
たかす「おいおい!そんな祝いをされたら、わし自身が抜かれまする!」
-色気のない会話だ……
ふとそう思ったが、たかす先生の年で色気も何もないだろう。
そんなさなか……
結「ん……」
たかす「どうした?糞か?」
結「出ます……」
たかす「大政所様、大変申し訳ない!糞婆に急用ができた!」
ななか「おお、そうか、気にせんでええ」

腹に力を入れないように気をつけながら、たかす先生と一緒にトイレに移動する。
トイレでおむつの紐の片方だけを解き下ろすと、う●こがずるずるとひりだされてきた……
たかす「おぬし、糞はやわい方か?」
結「あ、はい。いつもこんな感じです」
たかす「ふむ、どうやら腹具合が元に戻ったようじゃのう」
結「そうですか……」
-これで家に戻れるのか……
そう思うとなぜか寂しくなった。たかす先生と、もっとお話をしたい……
たかす「大政所様がお待ちじゃ。戻るぞい」

トイレを済まして「応接間」に戻ってみると、いつの間にか客が増えている。
てるり「結ちゃん!」
まつら「結さん、おなかの様子はどうですか?」
結「てるりちゃん!?まつらさんまで!」
たかす「おお、てるり様まで!これは一大事じゃ!すぐに朝飯の支度を!」
てるり「婆様そこまで気を使わないで下さい。そんなことより……結ちゃん……ごめん!私がお酒を押し付けたばっかりに……本当にごめん!」
てるりちゃんが何度も土下座する。土下座のし過ぎで床に化粧が付いてしまっている。
結「そんなに謝らなくても……私自身も迷惑かけたし……」
てるり「それでも、私にも責任が……」
結「んーーーでも……、いい経験ができた……あ」
ぶぅっ!
結「ごめん、油断したら……」

「応接間」で他愛のない会話が続く。
そんなさなか、まつらさんから声をかけられる。
まつら「結さん……二人だけで話したいことがあるので……皆さん、席をはずしてよろしいですかね?」
てるり「お、愛の告白?……男になるのよ!」
たかす「行ってこい。ここでは、堅苦しいことはなしじゃからのう。奥の間を遠慮なく使え」

奥の間でまつらさんと二人きりになる。
目の前のまつらさんを見ながら、宴の席でのてるりちゃんの言葉を思い出していた。
-こいつはもともとオカマだったのよ!
そういえば、男の人にしては少々なよっとしている。
結「ええと……話って……」
私が戸惑っていると、まつらさんが切り出す。
まつら「結さん、宴の席でも話しましたが、農業をやりたくてここへ来たそうですが……」
結「ええ、農業と……気兼ねなくふんどしを常用したくて……」
まつら「珍しいですね。ふんどしは、面倒だと思うんですが……」
結「あと、両親がここの出身なんですよ」
まつら「両親が!てるり様やいさく様のように、二世なんですね。ある意味宿命だと思いますよ」
結「宿命?」
まつら「結さんは以前の生活で不自由してなさそうなので、珍しいなあと……そうか二世か……」
結「私みたいな人が?珍しいんですか?」
まつら「ええ、珍しいですよ。ここで過去の話をするのは本来禁忌なんで、わざわざ二人きりになったんですが……」