2018年12月10日月曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第2章「祝祭」その6

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」少し間が空きましたが続きます!さあ、ヒロインがこの集落の住人となるための、新たな儀式に望みます!

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、新しい暮らしの一端に触れる……

第2章「祝祭」その6

風呂上り-
ふんどしを締めたあとに、ひとよさんから渡された「作務衣」に袖を通す。
今まで「作務衣」そのものはテレビなどでしか見たことがなかったが……
実に……地味でシンプルだ。
そして、ズボン……下衣にはゴムが使われていない。なんとなく健康によさそうだ。
それに……お尻周りがぶかぶかなのがちょっと残念だ。もっと体にぴったりしていたらふんどしがもこっと飛び出したのに……
まあいい、もしふんどしがもこっと飛び出していたら、みなぎょっとするだろう。
上衣は旅館などで提供される浴衣の短いののようだ。
数箇所にひもがあって、こんがらがりそうだ。
そういえば、この集落ではブラジャーと言うものをまだ見ない。畑で会ったのりえちゃんみたいな巨乳ちゃんは、気をつけないとおっぱいがポロリする。
でも、何か対策をしているだろう。のりえちゃんにあってみたら、こっそり聞いてみよう。
上下を着て、くるっと一週回る。
結「よし」
-なんで「よし」なんていったんだろう?
まあいい、みんなが待っている。

結「あ~、いいお湯だった~」
作務衣姿になった私を見せ付ける。パパに、ママに、そのわさんに、ひとよさんに、これ見よがしに!
九郎「おお、集落の住人になった!」
六華「あら、素敵!」
そのわ「様になっとるのお」
ひとよ「そうね。なかなか様になっているわねえ」
結「んー、なんとなく……修行僧にでもなったような感じです」
ひとよ「ふふふ。じきに女の子らしい服も着られるわよ。ただし、あなたが作るんだけどね」
結「作るんですか?」
作るだなんて!ツイ友だった花村あるとさんみたいなことを言う!
そのわ「そうそう、九郎君たちも風呂に入って来たまえ。洋装では、肩身が狭いのではないか?」
六華「あなた、先に入ってきて。私は一番最後でいいわ」
九郎「うん、じゃあ、入ってくるか」

パパ、ママがお風呂に入っている間に、そのわさんとひとよさんの話を少し聞けた。
そのわさんとひとよさんには、私と同じ年頃のお嬢さんがいるということだ。
実は、お嬢さんが年頃になった時にこの集落に住む話をしたのだが……
「古臭い!」「不便!」「怪しい!」と言うことで都会に住むことを選んだそうだ。
確かに不便かもしれないが、古臭かったり、怪しかったりするだろうか……
そんな話をしている最中に、パパが、ママがお風呂からあがってきた。
九郎「昔と変わらずいい湯だったな」
六華「お風呂は生き返るわあ」
パパ、ママがお風呂から順番にあがってくるのを見てそのわさんが切り出す。
そのわ「さてと、皆様、用意はできましたかな」
九郎「と言うことは、例のものを」
ひとよ「用意できているわよ、例の物!」
ひとよさんがそういうと、膝元から木の箱を取り出して開けた。中には、たすきのようなものがきれいにたたまれてしまわれている。
そのわ「この集落では、新しく住人になるものが宴に参加する時は、この鉢巻をしていくことになっておる。とりあえずは客人であるからのう」
結「はちまきだー!」
-はちまきをするのなんて、いつ以来だろう?
-宴の場でかけっこをすることにでもなるのだろうか?
-でも、はちまきをしたら、かっこいいかもしれない……
とにかく、そのわさんにうながされるままに、鉢巻を頭にきゅっと締めてみる。
-これは……
-まるで、頭に「ふんどし」を締めているようだ!
パパ、ママも私と同じように頭にふんどし……いや、はちまきを締める。
六華「ウフフ、気合が入るわ!」
九郎「戦場にでも行く気持ちだな!」
そのわ「準備ができたのう……そうそう。くれぐれも飲みすぎんようにな!……せたか殿、来ておるか!?」 せたか「お待ちしておりましたぞ」
いつの間にかせたかさんが家の外に待ち構えている。そして、さっきのように竹筒のようなものを背負っている。
せたか「では、住人一同を呼びますぞ!」
また竹筒のようなものを地面に下ろし、火をつける。そして
ひゅぅ~~
どか~ん!
せたか「そうそう、御三方、今のうちに下衣を脱いでおいてくだされ。宴の場で下衣を脱ぐと、恥をかきますぞ」
九郎「そうそう。宴の場は『正装』だったな」
六華「そうね。むしろ下衣をはいているほうが恥ずかしいわね」
いよいよ宴の場だ。
今度はどんな人と会えるだろう?
そして心の中で一言……「ふんどし!」

2018年11月30日金曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第2章「祝祭」その5

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」少し間が空きましたが続きます!文明の利器のない集落でヒロインはどう過ごすのか?

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、新しい住処を訪れる……

第2章「祝祭」その5

結「お風呂か……」
私はおばさんの家での「儀式」を思い出していた。
「儀式」では、体を洗ったが、お風呂には入っていないなあ……と
ガスも電気もない田舎で……どんなお風呂だろう?
ドキドキ……

ひとよ「結ちゃん……と言ったわねえ」
結「あ、はい」
ひとよ「ここに住むからには、あなたもお風呂を沸かすのよ」
結「あ……はい」
そりゃそうだ。私は旅館に泊まりに来たのではない。ここに住む以上は、家事をしなければいけない。
たかが六尺ふんどしを常用し、農業で生計を立てるだけなのに、覚えることが多すぎる……
ひとよ「とにかく……お風呂に入ってさっぱりしてきてね。汗臭いと、お酒がまずくなるわよ。はい、お着替え!」
結「はーい!」

ひとよさんから渡されたお着替えをまじまじと見る。
六尺ふんどしと……作務衣?
そういえば……出迎えてくれた住人は、作務衣に似た服を着ていた。若い女性陣は色とりどりの「作務衣」を着ていたが、男性や年配者は生成りか茶色など地味な「作務衣」だった。
私に渡された「作務衣」は生成り。六尺ふんどしを常用することもあってか、大相撲の「ふんどし担ぎ」のように扱われている気がする。
でも、これで集落の住人らしくなれる。
結「お風呂に行ってきまーす!」

脱衣場で着てきた服を脱ぎ、ふんどし一丁になる。
-しばらく洋服とはおさらばかも……
ここで「洋服」を着ていけないわけではないが、集落の住人らしく過ごすには……
脱いだ洋服をまじまじと見る。
そう、集落の住人らしく過ごすには……
脱いだ洋服に口づけし、籠にポイする。
-んっ!汗臭い!
そしてふんどしを解き、籠にポイする。
さあ、お風呂だ。

ガラガラガラ……
引き戸を開け、浴室に入る。
結「おおー」
洗い場にはすのこがしかれ、おくには円筒形の湯ぶねがある。
湯船には樋からお湯が流れてくる。
そして洗い場には湯おけ、手おけ、つぼに入れられたクリーム状の「石鹸」。おばさんの家にあったものと同じだ。
-次にはパパ、ママが入るかも……
パパ、ママを待たせないようにささっと「石鹸」で全身と髪の毛を洗い、ざぶんと湯船に体を沈める。
とその時、
ひとよ「結ちゃん、湯加減はどう?」
結「え、ええ!?」
一瞬、覗かれているのかしらと思った。
でも、窓の類は視線の上のほうに明かり取りの窓があるくらいで、壁にも覗き見できるような穴はない。
ひとよ「ねえ。湯加減はどう?あなたも風呂を沸かすんだからね!」
結「ちょっと……熱いかもしれないです……」
ひとよ「ちょっと熱いかしらねえ。でも、みんなこれくらいでちょうどいいって言うわよ」
そういえば、湯温計などないのに、ひとよさんはお湯加減を見れている。
文明の利器がないとはいえたいしたものだ……いや、ここでは当然か、と思った
ひとよ「結ちゃん、そろそろあがったらどうかしら?お父さん、お母さんが待っているわよ」
結「あ。はい!」

風呂からあがりきゅっと六尺ふんどしを締める。
前みつで股間を覆う瞬間、
縦みつをお尻の割れ目に通す瞬間、
説明出来ない満足感を覚える。
でも、その一方で不安も覚える。
-文明の利器のないここでどうやって生きていけば……
とにかく服を着よう。おいしい料理と、お酒が待っている!

2018年11月18日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第2章「祝祭」その4

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」少し間が空きましたが続きます!住人が六尺ふんどしを常用する掟のある集落、個性的な住人たちが次々と登場します!

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、個性的な住人たちに目を白黒させる……

第2章「祝祭」その4

引き続き集まった住人たちが私たちにあいさつする。
ななか「私はななか。太閤秀吉の母に似とるというので、みなこう呼ぶ。野良仕事は、私の生きがいじゃ」
たまる「ななかの夫たまるじゃ。ここは保守的なように見えて、女が強い。わしは尻にしかれとる」
ほだか「大長老ほだかである。義理の息子、あかつはよく仕事をしちょる!六尺ふんどしは日本人の魂!男だけでなく、女も締めるべき!」
はなは「娘のはなはです。てるりはあいさつをしたのかしら?とにかく、六尺ふんどしは日本人の誇り!みなさん堂々としましょう!」
-「日本人の魂」「日本人の誇り」か……
とにかく「都会」では、六尺ふんどしは国粋主義や民族主義、性倒錯など「アブノーマル」とされることと一緒に扱われる。
みんな六尺ふんどしを締めている。美しいじゃないか?
「都会」ではこそこそしていたのに、堂々としている!
それが、こんな山奥に閉じこもって……
なぜ、「都会」ではこそこそしなければいけないのだろう?
そんなことを、ふと考えた……

集まった住人たちが一通りのあいさつをしたところで集落長が口を開く。
あかつ「さて、わしは宴の準備に戻らねばならんので……せたか、一家を新しい住処に案内してくれんか?」
せたか「承知!」
九郎「ああ、そうそう。家がなければ暮らしが出来ない」
六華「ふふ。どんな家かしら。たのしみね」
そんな話をしながら、脱ぎ捨てたズボンを抱えて住処に向かう。

住処、か……
そういえば、ここでどんな家に住むのか考えもしなかった。
おじさん、おばさんの家にはすでに一泊している。
水道、ガス、通信インフラが無く、
電気は申し訳程度にしかない。
日が昇ると起き、日が沈むとそそくさと床につく。
覚悟はしていたが、不便この上ない。
そんなことを考えながら、せたかさんの案内で住処に着く。
せたか「一条家御三名、ただいま到着!」
ひとよ「お待ちしておりました~」
奥から、夫婦と思われる中年の男女が現れる。そして、二人とも上着にふんどし一丁と言う格好だ。
そのわ「一条家御三名、お待ちしておりました。主のそのわと申す。おきてとはいえ、汚いものを見せて申し訳ない」
ひとよ「妻のひとよです。若い娘のふんどし姿はいいわね。身が引き締まるわ」
結「あ……」
そういえば、私たちはみんなズボンを穿いていない。
旦那-そのわさん-が「おきて」と言っていたが……。
まさか、このままふんどし姿をさらして過ごせというのではないかしら?
せたか「皆さんそろそろはき物を穿いて下され。おきてでふんどしを見せねばならぬのはあいさつまでです!」
そのわ「あ、そうそう、汚いものはここまでで」
ひとよ「そうね。皆さんはき物を穿いておあがりください。山歩きをしてのどが渇いたと思いますので、お茶を出しますよ」

結「ごくごく……」
ごくごくとお茶を飲みながらふと思った。
-ここの水は大丈夫だろうか?
水にうるさいわけではないが、水道水とは違うように思えた。
こんな山の中で、水道水を汲めるのだろうか?
でなければ、川の水か井戸水か?
そんな不安はひとよさんの一言で跡形もなく消えた。
ひとよ「集落のお茶はどうかしら?一度水を沸かしているから、安心して飲めるわ」
そうだ。薪を燃やすので、水を沸かせるはずだ。
九郎「水の味が変わったねえ。新しい泉でも見つけたかい?」
そのわ「泉?そうそう。おととし新しいのを見つけたよ。安心して飲める水の水源を確保しないと、若い者が定着しない」
-定着?
-こんな山の中から逃げ出すなんて、できるのだろうか?
いやいや考えるのをよそう。まずここの生活に慣れるのが最優先事項だ。
ひとよ「そういえば、そろそろお風呂が沸いたかしら?」
風呂?
そういえば、山歩きで汗をかいた。できたら下着も替えたい。
結「これから宴会よね。綺麗にして行きたいわ!」
考えるまでもない。汚くしていったら、嫌われるかもしれない!