2019年7月21日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第4章「人々」その9

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」:結ちゃん、いよいよ「くらお先生」に招待されます!

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、謎めいた人物に特別に招待される……

第4章「人々」その9

結「本当に大丈夫なんですよね……」
翌朝、約束の通りまきなさんが迎えに来る。
まきな「大丈夫ですよー。ゆんなさんにはしっかりと釘を刺しておきました」
昨日と同じだ。「ゆんなさんにはしっかりと釘を刺しておきました」
一昨日のゆんなちゃんの所業を目の当たりにしているのでにわかに信じ難い。
でも、今はまきなさんを信じるしかない……そう、肝に銘じた。
結「では、行って来ます!」

あの時と同じように山道を進む。
2回目と言うこともあり……狼の遠吠えは以前ほど怖くなくなった。
それにしても……
誰があの狼の世話をしているのだろう?
家畜の世話について勉強した身としては、非常に気になる……

結「着いた……」
機織教室-くらおさんの屋敷-に着いた。平屋建ての建物が、この前と同じようにそこにある。そして、まきなさんがこの前と同じように声を上げる。
まきな「さて……一条家結様、お着きですー!」
めらん・るらん「ハイ、タダイマ……」
玄関奥から、めらんさん、るらんさんが出てくる。この前とは違って、少しくだけたいでたちだ。それでも何かの宗教を想起させるかのような頭巾で頭と顔を覆い、手袋をつけている。
めらん「クラオ様ノオ屋敷ヘ、ヨウコソ!」
るらん「有意義ナヒト時ヲ過ゴサレマスヨウニ!」
せりふは違うが、この前と同じようにあいさつする。
二人「デハ、クラオ様ノ所ニ結様ヲゴ案内シマス。マキナ様、オ供ヲオ願イシマス」
まきな「承知!」

めらん「コチラヘドウゾ……」
くらおさんの屋敷の中を案内されていく。
結「機織教室……」
るらん「イエ、モット奥ヘドウゾ。クラオ様ガオ待チデス」
結「機織教室……」
めらん「エエ、『機織教室』デス。クラオ様ガジキジキニオ教エスル、特別ナ『機織教室』デス!」
そうして、私は、さらに奥のほうへ通される……

めらん「コチラガ、特別ナ『機織教室』ニナリマス」
長い廊下を通り、この屋敷の一番奥へと通された。
結「ここが……」
???「結サン、来タノ!?」
部屋の奥から、例の宇宙人のような声がする。
くらおさんだ。
この前と同じようないでたちで、部屋の中から出て来る。
くらお「アアアアアアアア!結サン、待ッテイタワ!」
結「あ……こんにちは」
くらお「結サンヲ待チクタビレテ、昨日ハ機織機ヲ触レナカッタワ!デモ、コレデ……」
めらん「アノ……私タチハコレデ……」
くらお「ソ……ソウソウ!メランサン、ルランサンは作業ニ戻ッテ!マキナサンハ……ユンナサンガコノ屋敷ニ近ヅカナイヨウニ、見張ッテ!」
めらん・るらん・まきな「承知!」
くらお「早クシテ!ソウシナイト……」
くらおさんが、特にめらんさん、るらんさんを指して、こう恫喝する。
くらお「今スグソノ覆面ヲ、没収スルワ!」
めらん・るらん「ショショ、承知!」

めらんさん、るらんさん、まきなさんが去り、特別な「機織教室」が私とくらおさんの二人だけになる。
機織を習う……と言うより、デートでもするかのようだ。
くらお「ヤット……二人キリニナレマシタ……」
結「は……はい」
くらお「アアアアアアアア!私ガ落チ着カナイト、ユンナサンニナッチャウ!

その頃、集落では……
いさく「ええい!小娘の一人や二人、狼に食い殺されても……」
くつか「いさく様、これは、てるり様からのご命令です!」
いさく「あの厚化粧女が……仕方ない」
大の男があたふたと山へ入る用意を始める。
ゆんなちゃんが失踪したらしい……

2019年7月15日月曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第4章「人々」その8

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」:2週間ぶりの更新です。がんばります!

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、謎めいた人物に思いを馳せて一日を過ごす……

第4章「人々」その8

一回目の機織教室が終わり、自宅にて……
明後日私が機織教室に行くことについて、まきなさんが一言言いたいと家に残る。
まきな「……と言うことで、明後日はよろしくお願いします」
六華「そうですよね……結だって一日も早く自分で織ったふんどしを締めたいでしょうし……」
まきな「あとは私が年の功で何とかしますのでお任せ下さい。おほほほほ」
結「……大の大人が……」
六華「何か言った?」
結「……いや、ここでは自分で織ったふんどしを締めて一人前だってこと!」
-大の大人が何をやっているんだろう……
そう言いかけて止めた。自分の行動を自分で決められないなんて……という思いがあったが、止めた。
もちろん、この集落では「農業」が主な仕事で、それを休むのは集落のしきたりに背く。理由があって仕事を休むなら、一言断る必要がある。ちなみに、休む「理由」については問われることはない。
ただ、ゆんなちゃんのあの取り乱し方を目の当たりにしたら、あと腐れなく仕事を休むために何か対処を考えなければならないと痛感した……

「ではこれで……」とまきなさんがそそくさと帰って言った後、夕ご飯の時間は他愛ない話題で過ぎていった。
ただ、何か申し合わせたように「機織」の話題は一切出なかった……。

翌朝
いつものように朝が始まる。
いつものように起き、いつものように朝ごはんを食べ、いつものように野良仕事をする。
てるりちゃんはいつものように厚化粧で
のりえちゃんはいつものようにお尻を出し
で、ゆんなちゃんはいつものように下を向いてぼそぼそしゃべる
昨日のゆんなちゃんの所業が嘘だったかのように……

午前中の野良仕事も、昼ごはんも、午後の野良仕事もいつものよう。
ただ、ゆんなちゃんが時々ぼそっ、ぼそっとつぶやいていた……
ゆんな「ええ……くらお先生は……絶対なので……」
私は昨日のゆんなちゃんの所業を目の当たりにしているので不気味に感じた……

野良仕事が終わり……
ゆんなちゃんはのりえちゃんに抱きかかえられるように放心状態で帰っていった。
私とてるりちゃんが残されたところに、さんかさんと、見慣れない年配の女性が現れた。
女性「おほほほほ。準備は整ったようで……」
結「え……まきなさん!?」

さんかさんと一緒に現れたのはまきなさんだった。機織教室でのいでたちと違い地味な上下衣だったので気づかなかった。
まきな「どうです?うまく化けたでしょう?」
結「そう……ですね……」
さんか「この集落には、実は『写真』と言うものがないのいさ。名前を聞いていても、顔を知らないことが多い。『お母さん』たちのように顔を隠さなくても、わりとあっさりと他人に化けることができるのさ」
結「ああ……はいはい」
私はさんかさんのこの言葉で、よからぬことを思いついたが、すぐに忘れた。
まきな「何はともあれ……ゆんなさんにはしっかりと釘を刺しておきましたので、心配せずにいらしてくださいね」
てるり「ともかく……特にのりえちゃんはあなたが自分で織ったふんどしを締めるのを楽しみにしているの。一日でも多く、機織の練習、がんばってね!」
結「は……はい!」

家に帰りいつものように夕ご飯を食べる。
いつものようにお風呂に入り、寝支度をし、床に入る。
まきなさんに会ったこと以外、いつものように一日が過ぎていった。

その夜
私は寝床で大学時代のことを思い出していた。
大学時代は色恋沙汰とは無縁で、ひたすら農業の勉強に没頭していた。
色恋沙汰とは無縁どころか、人間の男性ではなく、牛や豚のオスと結婚しようかと本気で考えていたくらいだ。
そんな大学時代だったが、かなりありありと覚えていることがある。
4年生の時の文化祭だ。
大学の卒業生だという女性が熱っぽく講演していたこと。
その女性に、会ってサインをもらったこと。
「伝統文化同好会」なるサークルが、男女ともはっぴにふんどし姿で踊りを披露したこと。
不審者の騒ぎが起きたこと。
そして、うわさでは不審者の一人が全裸、もう一人がレオタード姿だったこと……
いろいろ思い出したが、この集落ではもう語ることはないだろう……

2019年7月7日日曜日

時は来た

こんな記事を発見

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/tategakibunko.hatenablog.com/entry/2019/07/06/152735

小説を書くのを支援するプログラム言語のブログのようですが、現在執筆中の「ふんどしを締めたら真実が見えるのか?」をグレードアップするのに参考にできそうなのでブクマしました。

時節と情景描写かー。どこまで入れ込めるやら。

ちなみに過去の「ふんどしを締めたら真実が見えるのか?」もこれを参考に少しづつ改修します。