2020年5月24日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第6章「新聞」その8

結「気が進まないな……」
私はほだか様の屋敷で、秋の大祭の直後の新聞の原稿を書いている。
いさく兄さんやてるりちゃんからはのりえちゃんの件を書けと言われている。
ただ、私はむしろ秋の収穫の件を書きたいと思っている。
農業をやりにこの集落に住んでいる以上は農業の件を書きたい。
それに、のりえちゃんとさんかさんがここを去るにしろ残るにしろ、できたら静かにのりえちゃんに赤ちゃんを産んでほしい……

結「やっぱり……書けないよ……」
てるり「書けない!?親友が一人出ていくのよ!今生の別れかもしれないのよ!大事件よ!」
結「大事件って……まだ出ていくって決まったわけじゃないのに。それに、てるりちゃんにとって親友でも集落にとっては……」
てるり「集落にとっても大事な一人よ!今はそうでなくても、そうなるの!」
結「私は……こっそり送り出して……」
てるり「いえ、盛大に送り出すわ!集落中に触れ回って、お酒を浴びるほど飲んで、宴よ!」
結「ああ……ん……はいはい」

その日の帰り……
結「さんかさん?」
屋敷の門でさんかさんにばったりと出会う。
結「忙し……そうですね」
さんか「てるり様が騒いでいるようだね」
結「その話……知っているんですか?」
その話とは、のりえちゃんの赤ちゃんの件だ。私は周りが騒いでいるのを聞いただけで、今話がどう進んでいるかを、まだ知らない。
さんか「たかが赤ちゃん一人でこれだけの騒ぎになっている。ただ、俺は……」
結「『俺』は?」
さんか「確実に元気な赤ちゃんが産めるところで産んでほしい。のりえの将来にもかかわるからな。ちなみに、たかす先生に頼れないのは前に言ったとおりだ」
結「ということは?」
さんか「『外』……きちんとした設備のある産婦人科に行く。……こっそりとね」
結「行くんですね……」
さんか「この集落は一人二人人口が増えたくらいでも大騒ぎする。人口……働き手が少ないってこともあるけど、住人一人一人に替えが利かない。いさく君やまつら君に俺の代わりはできないし、のりえの代わりも……ああ見えて、結構住人の目の保養になっている。」
結「そういえば……のりえちゃんが外に出なくなって、集落に華がなくなったと思います……」
さんか「さて、立ち話はこれくらいにしよう。俺はいろいろと根回しをしなければならない」
結「ああ……はい」
その日はそこでさんかさんと別れ、家に帰った。

次の日……
秋の大祭の直後の新聞にはのりえちゃんの件は載らず、秋の収穫の件で占められることが決まった。
どうしてものりえちゃんの件を書きたかったてるりちゃんは不満だったが、ほだか様の鶴の一声でしぶしぶ納得した。

数日後……
野良仕事の後にのりえちゃんの様子を心配してさんかさんの家を訪れると、たかす先生が料理を作ってのりえちゃんたちにふるまっている。
のりえ「はふはふ……ありがとうございます。ゆんなが料理を考えるのが大変って言っていたので……」
たかす「礼はいらん。赤子を取り上げてやれんわしの、せめてもの罪滅ぼしじゃ」
のりえ「で、結ちゃん……てるりちゃんが私のことを触れ回るって言ったのはどうなったの?」
結「あれ?あれはいろんな人が説得してやめることになったよ?」
のりえ「ああ……よかった……これで安心して産める……」
たかす「安心して産める……か……さみしくなるのう……」
のりえ「私がここを去ったら……結ちゃんがお尻を出すようにして!結ちゃん、美尻だと思うし……気持ちいいよ!」
結「ちょ……それは……」
たかす「結殿が尻を出して集落中を歩くじゃと?屁こきのおまいさんが尻出しておったら、臭うて臭うてたまらんわい」
結「待ってください!これでも……おならの回数が減ったんですよ!」
のりえ「あ……そういえば、こうやって話している最中に、おなら一回もしていない!」
たかす「屁が出ぬじゃと?それはまた何かの病気かもしれん」
結「待ってください……出ます」
私はそれからたかす先生の料理を少しつまんで家に帰った……

それからまた数日後……
のりえちゃんが『外』で出産するための段取りが決まりつつあった。
「外」で産む件は大っぴらにされないこと
「外」には「父親」であるさんかさんが付き合うこと
集落を出る際は、のりえちゃんは担架に乗り、さんかさんとせたかさんが担架をかつぐこと
のりえちゃんの見送りは選ばれた数人で、こっそりと見送ること
こんなことが決まった。
ちなみに、集落を去るさんかさんの役目の代わりはまだ数日かけて詰めるそうだ……

2020年5月20日水曜日

白黒つけるために

大は小を兼ねない」の続きで使用に至っていないフェチグッズの公開の第2弾です。今回は手持ちの貞操帯及び貞操具を公開します。


調教 貞操帯~女~

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女性用の貞操帯です。申し訳程度に大小用の穴があけられていますが、実用には適さないと思われます。

▲パッケージ:妖しさ満点

▲本体:

▲エアマネキンに装着したところ

貞操帯 アダルトグッズ 女性用

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貞操帯というよりパンツ風の装身具です。

▲本体

▲エアマネキンに装着したところ

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男性用の貞操具です。構造が複雑なのに説明書などがなく、Amazonのレビューにも不満が書かれていました。

▲パッケージ:白(透明)と黒があります


後日追って情報を公開します。

2020年5月17日日曜日

ふんどしを締めると真実が見えるのか?第6章「新聞」その7

始めに

「ふんどしを締めると真実が見えるのか?」:ヒロイン、集落をめぐる新たな動きに巻き込まれます!

【ご注意】

  • この小説はフィクションです(以下略)
  • この小説の内容は、特定の思想、信条を肯定したり否定したりするものではありません。
  • この小説は「責任ある大人」が読むことを前提としています。そのため、あえて「不快」「不適切」と思われる表記を用いることをご容赦ください。

前回までのあらすじ

平凡だが不自由しない生活をおくっていたヒロインは、ある日親の都合で住人が六尺ふんどしを常用し、「農業」で生計を立てるという田舎に引っ越す。

かつてこの田舎で過ごした経験のあるヒロインは、友達のおめでたの報せを聞く……

一番最初から読みたい方はこちら、この章の最初から読みたい方はこちら

第6章「新聞」その7

のりえちゃんがめでたく妊娠した。「父親」はさんかさんだ。
ただ……
この集落でめでたく赤ちゃんを産めるかわからないことが分かった。
たかす先生が、赤ちゃんをうまく取り上げられるかどうかがわからないからだ……
結「そんな……医者なら助産ができるはずですよ……」
たかす「ほうじゃがのう……どうもわしは元気な赤ちゃんに縁がなくてのう……」
のりえ「できたらここで生みたいな……」
たかす「気持ちはわかる、じゃがのう……」

たかす先生が助産について言葉を濁す理由を切々と語り始める……
たかす「30年ほど前までは産婆としても優秀な女医が何人かいてのう。わしも目を見張るほどじゃった。ただ、彼女たちが黄泉へ行きわしだけになって、初めての赤ちゃんを取り上げることができんかった……」
結「ええ……」
たかす「産婆というのは出産に付き合うだけでなく、仕込みから乳離れまでの面倒を見る。『母』としての経験がないわしは、教科書で読んだ程度の知識しかなく……めでたく取り上げられたのはてるり様だけじゃ……」
のりえ「ええ……子供……」
たかす「わしが情けないせいで、何組かの夫婦が-結殿の両親がそうしたように『外』で出産し、育てておる。生まれた子を連れて集落に戻ってこれるか、そのわ殿のように『外』に残してくるかはわからん……」
結「はい……」
たかす「とりあえず、悪あがきはできるだけしてみる。期待せんで待っとれ」
結・のりえ「……はい」

一方、「父親」となるさんかさんはのりえちゃんの出産場所について動き出していた。
いさく「尻出し女が妊娠したらしいが……」
さんか「ふふ。そういう話は耳ざといな」
いさく「時間の問題だったろう」
さんか「……で、何が言いたい?」
いさく「お前……尻出し女に『外』で産ませるつもりか?」
さんか「たかす先生が『取り上げる自信がない』と言っているんだ。ここが難しい以上、少しでもいい環境で生むほうがいいだろうと思って……」
いさく「尻出し女がどうなろうか構わん。ただ、お前は『父』として出産に付き合うつもりだよな」
さんか「それがどうした?」
いさく「お前は『外』で指名手配されていたはずだぞ!『外』へ行けるのか?」
さんか「俺が四六時中付き添うと決まったわけじゃない。それに、都会にはとりあえず『あて』がいる」
いさく「楽観的だな……」
さんか「世界はね、君が望んでいるように四角四面じゃないもんでね」
いさく「……好きにしろ」

さんかさんがこの集落を離れるかもしれない……
ひそかに重要な役割を負っているさんかさんがいなくなるかもしれないことに、集落全体があわただしく動き始めていた……
あかつ「やれやれ……祭りどころではなさそうじゃのう」
てるり「お父様……ほかの者をさんかさんの代わりに『外』へ行かせることはできないの?」
あかつ「『父親』であることがわかっている以上さんか君だけが適任なのはどうにもできん!」
てるり「さんかさんがいなくなったら、『いの字』がもっと大きな顔をするわ!」
あかつ「そこは結殿が何とかしてくれるじゃろうて」
てるり「それに……覆面のお母さんたちをどうするの?あの一家と普通に話ができるのはさんかさんだけなの!」
あかつ「さんか君だって考えなしに行動しているわけではなかろう。何か策があるはずだ……」

一方、さんかさんは家に戻ってまつらさんと話をしていた……
まつら「私にあの覆面親子を託す!?」
さんか「ああ……実は、『お母さん』は、集落と親子の唯一の窓口である俺が万が一集落を去ったら、集落での居場所がなくなるので……『お姉さん』と『妹さん』を道連れに心中することを以前からほのめかしていた。俺は……訳あって、彼女たちを見殺しにしたくない」
まつら「私は……彼女たちとは縁もゆかりもない。それに……彼女たちが納得してくれるだろうか?」
さんか「少なくとも『お母さん』はこの世に未練はないだろう。ただ……ことあるごとに、娘たちにはもっと自由に過ごしてほしいと話していた……」
まつら「自由?」
さんか「マイノリティーである君が説得すれば、何か響くものがあるだろう?……俺も説得に付き合うよ」
まつら「……分かった……」

また、「元」里長がかつて集落にいた住人のことを心配していた……
いさく「ということは、俺に『外』の様子を頻回に探れと?」
ほだか「さんか君がここを離れるかもしれんとなると、君に負担が増えるのは仕方ないが……」
いさく「それほど負担とは思えませんが……」
ほだか「まだ『外』に夫婦が何組か残っているじゃろう。彼らを戻せるかどうかが心配じゃ……」
いさく「まあ、彼らには彼らの事情があるでしょう」
ほだか「とにかく……はあ、面白い話し相手が減るのは寂しい……」

数日後……
秋の大祭は、一連の騒ぎなどなかったかのように無事に行われた……